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『 着物を着たダサイ日本人から学ぶ 似非ナショナリズム 』

 
  

  ・・・ 極東の一角に残った 無機的な、からつぽな、ニュートラルな、
  中間色の、富裕な、抜目がない、或る経済的大国に佇む A と M ・・・
 

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着物を着ていれば誰でも、何でも、素敵だ…という様な、日本的な事をするのが粋だと勘違いしている人が多過ぎる様に想います。本当に錯覚というか、「着物は日本の伝統だから正義」みたいな状態、完全に思考停止してるワケです。

着物を着るから美しいのではなく、着物(制約)が美しい形を生み出すのであって、それを私服レベルで体現できるのが日本の面白い事の一つであると想っているので、着物事に限らず、そういった、いかにも日本らしい、日本クサい事をやろうという安直なモノが私は大嫌いなんです。

そもそも日本人であれば洋服を着ても「和」になりますし、やはりその本質は常に内側に宿る精神性である筈なのに、ソレを日本人が取って付けた様に説明してしまってるということがホント滑稽を通り越して、痛過ぎる。

だから、着物を着てれば誰でも素敵でしょ?感 丸出しのイベントは、例え100人集まろうが、1000人集まろうが只の野暮な集団にしか映らないワケで(センスの良い人もいると想いますし、情報交換等、様々な目的があるのも分かります)、イベントは飽くまでも切っ掛け、着物を着る事が全てではなく、ソコに洒落っ気やアイデアが光らないと、着る事自体が目的になっている時代劇のコスプレ(コスプレにもレベルの高い物もある様に想うので、此処は全てをさしているのではない)集団の様で、端から観ていて恥ずかしくなりますし、私がイベントに参加しないのはそういうダサいモノと一緒にされたくないからです。(大河で龍馬をやれば、刀持って『・・ぜよ!』みたいな輩)

着物はイベントで着る特別なモノではなく、只の私服でいいんです。
そうやってイベントだけの為に着る古くさいイメージから抜け出せない、スタイリングの一つも満足に出来てない、着物臭い着物のままで、着ることだけで満足している似非ナショナリストではいけない。そして、引き続き着物をそんな特別なモノにしているのは他でもない、業界、イベンターetc..関係者である様に想え、ソレはまるで、時代遅れの亡霊と踊っている様にしか映らないのです。(もちろんソレと向き合って努力なさっている方もいる筈ですから、そういった方達は除きます)

私が『 NO KIMONO,NO LIFE? 』(KIMONO TIMESはまた別の世界)の世界で再三再四云っている事は、着物のコトではなく、常にソレ、日本人のことなんです。極論すれば、着物などどうでも良いと想っているし、着物業界の為、等とは間違っても想わないワケです。お洒落(面白い日本人)の為の着物なワケですから、呉服屋に欲しい(面白い)ものが有れば私も行くでしょうし、その欲しい(面白い)ものが無いから時代遅れと云っているだけなんです。

そういった日本的な事をするのが粋だと勘違いしてる様な人が「日本人」なのではなく、時代を作る様な面白い人のことを、私は「日本人」と呼んで尊敬しているのですけど、美的教養等満足に与えられなかった、美等無くても”生きてしまえる”現代、常にその順番(本質)が逆なんですよ。

勿論、古いものを保持し、そこから学ぶことは大切だし、伝統形式からの再発見によって現代にまで引き上げる様なクールな創造ができるのなら、ソレはとても素晴らしい事であると想う。私が云いたいのは文化伝統の否定ではなく、守ってばかり、排他的な思考や懐古趣味etc...が新しい創造を奪うモノであってはいけないということ。
つまり文化が手習い的「教養」になってしまったなら、ソレは死んだのと同じなんだと云いたいんです。

文化がどんなに変様されて、歪曲されても、生き延びる程に強いモノだということは結果論です。京都のお寺を見ているとよくわかる。応仁の乱で焼け、何で焼け、かんで焼け、お寺なんてモノは焼けるのが宿命なんです。そして文化というモノは守ったって何したって焼けるんです。焼けた中に、何かほんとにつまらない偶然によって、ぽっと美しいデリケートなモノが残るんです。それが文化史であり、文化的遺産であるのだけど…

しかし我々は(生きているのだから)文化的遺産というものに関わらない。
例えば我々が300年生きていられるなら、文化的遺産とも交渉が出来(守る価値があ)るだろう。我々は生きているんだから、我々が考えている文化というのは生き身のものであって、生き身のモノというのは焼けるんです。パッと焼けちゃうんです。そういうものに係(かかずら)っているんでしよう。

一方ではそういうものを、ほんとに、蝶が"つい"と来て、テーブルの上に影をポッと落とす。そして次の瞬間に飛んで行く様なもんで、そういうモノの為に我々は全エネルギーを使って生きているんです。

誤解を恐れずに尚 続けるなら、京都こそ、始めに云った「 日本をやってる感 」の中心に在るかもしれない。見方によっては、文化にしがみついているだけに想えてならない。
そして、ソコに憧れを抱きソレこそが「日本」であると錯覚している様な、薄っぺらい日本人であってはならないのだ。

また、こうも考える。
「美術館のガラスに入っている骨董は顔色が悪い - 白洲正子 」の言葉に私は共感を覚える。それぞれに触れ方、味わい方、感じ方は有るにせよ、好きな物(骨董品)を使って壊れたなら、それはそれで良しと、むしろ本望と想っている。
それから、アンティークは確かに素晴らしい。ただ、(着物だけに限らず)アンティークだけに傾倒している人の中に(本当にスキルも高く素敵な方もいますが)カビ臭ささえ感じてしまう事も多々あります。

大事なのは、その文化的遺産に触れた(使った)時の感動の経験を糧に、ソレよりも面白いモノを作れば良いだけと想うのです。古い物がみな良いわけではないし、新しい物が必ずしも悪いものでもない(逆も然り)。いい物がいいだけ。そして好きなものを使えるような形で作ればいい。だからこそソレを知る為に文化遺産を壊れるまでちゃんと使う事ではないだろうか。
我々が死んだ時、「あの爺さんが使ってたアンティーク(文化的遺産、骨董品)…」なんて言わせる程の、今の時代にしか無い名品を作りソレを楽しむこと。結果ソレがアンティークに成ればいいだけのこと。

私はそう考えているから、日本人が日本人の衣装を改革して叩かれるのは何事だ!とよく想われてしまうのです。

本来、和装も洋装も、着ている人のコーディネートを瞬間に「素敵」と想った時、そのファッション(スタイル)は成立されるのではないでしょうか。(この時 着る人、見る人のセンスも当然問われます)

因みに私のスタイリングに関してですが、私は世界で一等尊敬されていた時代の日本に憧れ過ぎているのでしょうから、故に日本の持ってる魅力(本質)を自分なりに追求しているだけの、己こそ極々普通の平均的な日本男子の格好であると想っています。もしそう想えないのなら、私が派手であるとか、変わっていると想えるのなら、今の日本のレベルが低過ぎるという事の証明に他ならないのであります。

そんな日本が失ったモノは、モダニズムの淘汰による正に「遊びこゝろ」であり、ソレが生んだデザイン(粋)である様に想う。故に現代のソレにまったく感動しない私の様な人間も、正しい人間でしょうか、美など必要とされなくても”生きてしまえる時代”に在って、美を求めて生きる事も、人間として当然であるかの様。

一度きりの人生、儚いものを、豊麗なものを、清純なものを、デカダンなものを、雄々しいものを、美しいものを、もう少し大事にして、磨き立てたっていいじゃないか



『 もっと日本を遊ぼうぜ 』





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PS : 今回の話のヒントは、三島由紀夫の『 若きサムライのために 』にあります「お茶漬けナショナリズム」であります。

『・・・私の言いたいことは、口に日本文化や日本的伝統を軽蔑しながら、お茶付けの味とは縁の切れない、そういう中途半端な日本人はもう沢山だということであり、日本の未来の若者に望む事は、ハンバーガーをパクつきながら、日本のユニークな精神的価値を己の誇りとしてくれることである』
 

 昭和41年4月 三島由紀夫
 
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 平成24年11月25日 佐藤彰
 
 
 
 
 
 
 
 

 

 


 
 



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by K1LLER-A | 2012-11-25 00:10 | OTHERS | Comments(2)
Commented at 2013-12-27 23:54 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by K1LLER-A at 2013-12-30 12:15
もぎ君謝謝。
必要ならいつでも呼んでぷり〜ず。
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